レガロ・バンビーニ保育園

〒732-0828 広島市南区京橋町6-3

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 本校では、人間の母語習得をモデルにしたダイレクト・メソッド(直接法)と呼ばれる教授法を応用しています。ダイレクト・メソッドとはどういう教授法か、どのような特徴を持っているか、以下説明していきたいと思います。

 

 母語の習得は自然にインプットからアウトプットというプロセスです。子どもは、ある年齢になるまでは、音声器官が発達していないので、アウトプットが上手くできません。しかし、この幼児期に音声的刺激と視覚的刺激のマッチングによって耳にする言語の習得プロセスが始まります。例えば、親が靴を持ちながら「靴」という言葉を言えば、子どもは「くつ」という音が「靴」というものを表しているというマッチングを頭の中で行われます。このマッチングは視覚的な刺激に限られていません。「おはようございます」や「おやすみなさい」等のような視覚的ではない表現の場合は、挨拶の言葉が使われるタイミングと音自体のマッチングを行います。子どもが母語を適切に使えるのが、アウトプット時期までに十分にインプットを受け、このマッチングを何回も行うからです。こういった理由によって、インプットを受ける年齢が早ければ早いほど言語が習得しやすくなります。幼児は母語を上手に話せるようになる前に、「喃語」という赤ちゃんの言葉を出して、発音の練習を行います。喃語はただ音を出すのではなく、周りから耳にする音を真似できるように頑張っているのです。幼児がずっと一か国語しか使われていない環境で成長すると、音声器官内の筋肉が母語以外の言語の音素を発音しにくくなります。そのため、音声器官の筋肉は柔軟性がある内にインプットする事が重要です。

 

 幼児が母語を習得する時に、インプットは完全に純粋です。その一方、母語を既に習得している子どもが新しい言語を勉強する場合は、その対象言語の単語・文法・表現を学ぶ際、自分の母語に翻訳したり比較したりする傾向があります。そのため、子どもが象言語をアクセス・アウトプットする度に、以下のような脳内の働きが行われます:

 

 

 上のようなアクセスを経て、対象言語の単語を母語の単語から訳して覚えていきます。単語レベルでは、対象言語の単語を発音する時に差は見られませんが、文レベルでは訳す要素が増えるため流暢さに悪影響を及ぼします。文レベルだと、以下のような複雑な脳内の働きを行う必要があります:  

 

  

 上の図に見られるように、短い文でも翻訳する要素が多く、尚母語と異なった語順の対象言語の場合は文を作るのは更に難しくなります。こういった学び方が流暢さの妨げになるため、子どもは以下のような(対象言語に)アクセスの仕方を取るような教え方を応用しています:

 

  

 上の図がダイレクト・メソッドを使って目指している対象言語の学び方とアクセスのルートを表しています。こうした学び方を身につけることで、対象言語を使う度に母語にアクセスする必要がなく、直接に対象言語にアクセスするようになるため、より速く・効率的に使うことができます。このように対象言語のみで授業を行う方法をダイレクト・メソッドといいます。幼児期に対象言語を使えば使うほど上の図のような言語習得ができるため、Regalo English Schoolでは、子どもが対象言語でできる限り多くアウトプットするように指導し、勧めています。このため授業では対象言語のみのコミュニケーションになれるよう、アクティビティーやゲームの時に母語で正しい回答をしても対象言語以外は正解としていません。例えば、車の画像が映っているフラッシュカードを見せて、「What is it?」と聞いて、子どもから「車」という回答が返ってきたら不正解として扱い、「English, please」のような対象言語を使わせる導き方をしています。

 

 対象言語のみを使う授業のもう一つの利点は、意識しなくても自然にその言語の仕組み(文法・語順等)を身につけることができることです。例えば、生徒は対象言語の文法が直接に教えられなくても、先生の発言(単語だけではなけく、文章でも)が豊かなインプットになりますので、無意識に身に付き、言語の仕組みを把握すること(マッピング)ができます。言語習得の他の要素と同様にマッピングも十分なインプットを必要とします。 

 

 

 

 第二言語習得に関しては誤解されるコンセプトの一つは習得プロセスです。殆どの場合は対象言語の単語・フレーズを暗記して言えるようになっただけで習得していると思われますが、これは言語要素(インプット)がただ短期記憶に入ったことでしかありません。暗記して短期記憶に入った知識を長期記憶に留めることが必要です。短期記憶に入った知識を習得された知識とみなしてしまって常に新しい知識を勉強したらその知識が短期記憶から消えてしまいます。そうなるとその知識をまたゼロから勉強する必要がありあます。従って、短期記憶に入った知識が長期記憶に移行させて、そこからその知識を使う(アウトプット)ように指導しなければ習得は達成できません。そのため、言語の勉強では過去に勉強したことを繰り返して勉強する・使うのが欠かせないことです。 

 

  

 

  過去に勉強したことを繰り返して勉強することの最も大きな目的は短期記憶に入った知識を長期記憶に移行させること、及び、勉強したことを何回も繰り返すことで長期記憶に入っている知識を習得に至らせることです。大人は過去に勉強したことをどれぐらい覚えているか振り返って確認できる意識があって、自分が忘れている部分を繰り返して勉強することができますが、子どもはそのような意識が成長していません。そのため、子どもに教える時に過去に勉強したことをどれぐらい覚えているか確認するのが先生の責任です。子どもそれぞれがまだ覚えていないところを見つけ出して、そのところを集中しながら勉強することによってより質のいい教育を施すことができます。

 

 最初にインプットした知識を習得するには復習することも必要です。上のように定期的に過去のことを繰り返して勉強する方法と異なって、復習は新しいトピックを勉強する時に過去に勉強したことを含むことです。これは先生が適用するテクニックです。

 

 

  復習は生徒のレベルに合わせなければ効果が低いので、一人一人のレベルに合わせて先生が過去の単語を言う、生徒が過去の単語を思い出せるように導く・ヒントを出します。レベルが高かったらヒントを出さずに質問して生徒に言ってもらうなどの調整を行います。

 まとめて言いますと、「定期的に繰り返し」及び「復習」を行うことによって勉強したことの中で生徒が忘れているところを見つけ出して、生徒がそのところも覚える(記憶に入る)ようにします。また、既に記憶に入った知識を使う機会をつくって生徒が英語を習得することを目指しています。

 

 

 

 この教授法では、子どもが母語を使わず、対象言語だけで話すように指導しているため、以下のような問題が生じます:

  • 子どもが難しく感じることが多く、退屈になったり集中を失ったりすることがあります。

  • この教授法で勉強し始めるころは、分からないことが多いのでアウトプットを出さないことがあります。

  • 最初のころはあまり発言したり参加したりできないので、モチベーションが下がってしまう可能性があります。

 

 これらの問題を解決するために、様々なテクニックを適応しています。その一つは、子どもが楽しみながら勉強できる環境を作ることです。トピックに沿った歌・アニメーションを使用することによって、子どもは無意識のうちにインプットする刺激を受けます。更に、子どもが歌・アニメーションを楽しむので集中が高まります。アニメーションの場合は、文章で話すことが多いので、見る・聞くことが上記説明されたマッピングプロセスにも効果的です。アウトプットについては先生の後に単語・文を繰り返して言う(Listen and Repeat) のが最も基本的な方法ですが、この方法だけでは子どもはすぐ飽きてしまいます。しかも、Listen and Repeatの場合は、単語・文を発言するのがメインなので子どもが最も意識するのが自分の発音です。従って、完璧な発音を出す事に夢中になったら恥ずかしくなり、遠慮したりしてアウトプットを出さない場合もあります。その一方、ゲーム・アクティビティをする時に子どもは集中するのがゲーム・アクティビティをやること自体です。このように子どもの集中がゲーム・アクティビティをやることに向かって、発音の正確さを気にしなくなるため、プレッシャーが低くなりもっとアウトプットを出すようになります。

 

 上記(子どもが難しく感じることが多く、退屈になったり集中を失ったりすることがあります)のような問題が生じないように「単語レベルから始める」、「自信を付ける」、「難易度調整」「間違いの気づき・訂正方法」といったテクニックを使用しています。

 

 
単語レベルから始める:

  文レベルから始めると、覚えないといけない要素がいくつかあります。例えば、「I want a car.」という文章は比較的に短いのですが、中に四つの要素が含まれています(「I→私」「want→欲しい」「a→助詞」「car→車」)。子どもにとって、「Car→車」という要素が最も分かりやすくて、具体的で目に見える物だから理解しやすいですが、「want→欲しい」と「a→助詞」のような複雑な要素を、短期間で教えるとすると子どもは複雑さに圧倒されてどれも身につかない可能性が非常に高いのです。最も覚えやすいのが単語/名詞です。単語/名詞は目に見えるもの、つまり視覚的な刺激であるため「音」と「物」のマッチングが容易となります。単語/名詞を覚えて、自信を持って使えるようになってから文・文法レベルに進行した方が効率的で、しかも同時に勉強するよりはプレッシャーも低くなります。

 

 
自信付け:

 

 言語の勉強は常に新しいことにチャレンジするので多少間違いをするのが当然です。しかし、間違いをすると自身が低下し勉強の妨げになるので生徒が自信を失くさないように教えることを心がけています。そのため、生徒が自信をもてるように以下の「自信付け」のテクニックを適用しています。

 

① 既に覚えている単語・文法・表現 + 新しい単語・文法・表現;

 

② 生徒が答えられる質問をする; 

 新しいトピックに挑む時は過去に勉強したトピックの単語・文法も含めるのが同じ効果があります。例えば、「sea horse, shark, starfish, pufferfish, jellyfish, squid, whale, shrimp」のような知らない単語を勉強する時に海の生き物の名前だけを聞いたら答えられない可能性が高まります。その前に海の生き物の「色」や「大きさ」などのような特徴について質問すると海の生き物の名前を知らなくても特徴については正解を出せるので自信を失うことはありません。

 

③ 生徒を褒める; 

 生徒は先生に褒められると自信が付き勉強に意欲が湧きますから、できるかぎり小さい成功でも褒めるようにしています。

 

 
難易度調整:

 

 内容が難しく感じてモチベーションが下がるようであれば難易度を調整します。難易度は様々な方法で調整することができます。その一つは、量の調整です。例えば、フラッシュカードのタッチングゲームをする時にそれぞれの生徒によってカードの枚数を増やしたり減らしたりしています。得意な生徒でしたら枚数を多くしますが、個人に合わせて枚数を調節しています。こうすることによって、「難しすぎる!!」「できない!!」と感じないようにします。

 

 もう一つは、主にフレーズを練習する時に使用するコンテンツの調整です。このテクニックの特徴は生徒全員に同じ質問をするのではなくて、レベルに合わせた質問をします。

 

(難しい)       What color is a basketball? 

この質問に答えるためには生徒が「what color →何色」「basketball → バスケット

ボール」という二つの要素を理解する必要があります。

 

(やや難しい) What color is a basketball? +

この質問の場合は、「basketball」の絵を見せますから「basketball → バスケットボール」を知らなくても「what color →何色」の意味が分かれば答えることができます。

 

 

(難しくない) What color is a basketball? + 絵 + ヒント

この質問の場合は、「basketball → バスケットボール」の絵を見せるので「basketball」とは何かがわからなくて理解できます。しかも、「what color →何色」の意味が分からなくても「Is itblack? , Is it red? → 黒ですか、赤ですか」のようなヒントによって何を質問しているかがわかるようになります。

 

 

 最初はそのままの質問を生徒全員に聞きます。従って、そのままの質問が分からなくて回答ができないようであれば、少し易しくします。それでも分からないという生徒がいれば、より易しくします。こういった方法で、レベルに問わずできる限り多くの生徒が答えられるようにしています。

 

 
間違いの気づき・訂正方法:

 

 勉強の一部として生徒に自分の間違いを気づかせて、訂正を行うのが重要です。しかし、間違えた際に毎回必ず訂正しようとしたら生徒が恥ずかしくなって、モチベーションが下がることがあります。従って、まず生徒が自分の間違いに気づくようにするのが望ましい教え方です。このため、以下のようなプロセスを行います;

 

 ① 気づき   : 生徒が間違えても「それは違います」と注意しません。大切な
                           
ことは他の生徒の正解を聞いて、自分で自分の間違いに気づく
                            
ように教えることです。

 

   ② 暗示的訂正 : 生徒が自分の間違いに気づかない場合は暗示的訂正を行います。
           暗示的訂正とは生徒が間違えた時に「それは違います」と言わずに
           先生から正しい答えを言うことです。

 

   ③ 明示的訂正 :  暗示的訂正を行っても生徒が間違え続けたら明示的訂正を応用し
                             ます。
明示的訂正というのは直接間違えたところを言って、正し
                             
い答えを教えます。

 

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